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虚呂路

虚呂路

                          やたらと自己分析に耽っていた頃。 今にして思えば、あれは『分析』と同時に『構築』でもあり、きっとあれこそが己の酷く短い思春期だったのだと気付いた今日この頃。
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久々にセッションする予定が立ち消えとなった……という話を少し前に書いたが、
遠からずシナリオを完成させて実施してくれるだろうと期待していたら、
「え? やるの?」と殺意が爆発しそうなお返事が来てしまったので、自分から動くことにした。

うぐぅ、向こうは実習中もセッション組んでくれる地元仲間がいたのだろうが、
こっちは長期間の欲求不満で辛抱堪らん臨界状態なのである。

ていうか、週末にセッションで楽しんでいたくせして、
毎日のように実習が辛い辛いと愚痴まみれのメールを送ってくるなと……!
私だって孤独な戦いだったのは同じなんだが!?


……いかん、どうも自分で思っていた以上に腹に据えかねていたようだ。

本題はそんなことじゃない。


そんなわけで、久々のセッションにゲームマスターとして臨むことと相成った。
システムは「ダブルクロス the 3rd Edition」である。

以前、インフィニティコードの発売直後に行ったキャンペーンの続きを行うことになる。

そのキャンペーンは、市販シナリオ「ムーンレスナイト」を主軸に据えて、
基本ルールブックのサンプルシナリオを改変して追加し、一貫性を持たせたものだった。


既成シナリオばっかり使ったのは、

「あのさ、インフィニティコードで追加されたウロヴォロスを使ってみたいんだけど」

「誰がシナリオを作るんだ? 私はダブルクロスは門外漢だぞ」

「サンプルシナリオとか使えばいいんじゃないか?」

「それならムーンレスナイトも買ったから、これで遊んでみるってのはどう?」

「なるほど、それならマスターを担当するのは……」

「獅子笑いだな」「獅子笑いだね」

「おいこら、プレイヤーで一度しか経験してない奴にやらせる気なのか!?」

「大丈夫だろ、どうにかなるって」「そうそう、一から作るわけじゃないし大丈夫だよ」

「……全三話のキャンペーンを初心者にやれと?」

「いや、単発でもいいんじゃないか?」

「しかし、ウロヴォロスは成長するほどに真価を発揮するんだろ?」

「まあ、基本侵蝕値が喰われる代わりに成長の幅が広いシンドロームだからね」

「なら単発シナリオじゃ面白みがないだろうが……ええと、それじゃ――」


ということで、ウロヴォロスを活かすには「ムーンレスナイト」の三話でも短いと考えて、
何話か付け足そう、別のサンプルシナリオを改変できれば楽だな――。
などということを考えたため、市販シナリオ+サンプルでキャンペーンが組まれたのである。

実は、私はこれまでシステムに関わらず既成シナリオを使ったことがなかったが、
当然ながら既成シナリオというのは良く出来ていて、これは使わない手はないなと思った。

なので、今回も既成シナリオで組むことを考えた。
怠けようとしているわけではなく、なにより早く遊びたいし、肥やしにするくらいなら使いたい。
そして自分のシナリオ構築力に自信がないという点も大きい。

「何かないか?ストーリーラインが欲しいだけだから、セカンド時代でも構わないんだが」

「それじゃあ面影島のキャンペーンやろうぜ」

「……面影島事件はサードの世界観に強い影響を与えた代物だったような気がするんだが」


香ばしいほどに危険な予感に満ち溢れた提案だったが、ひとまず見てみることにする。

「初期作成キャラでのプレイ推奨……設定的な縛りが少し強いか?」

「うっわ、取得を指定されてるDロイスがストーリーの根幹に関わってるよ……」

「登場人物が多いし、設定もややこしいな……これは読み込まないと捌けないかも」

「おい、解説なのに『~なのかもしれない』って曖昧な表記されてるんだが……」

「……同じ事項の解説なのに微妙に違うこと書いてないか?」

「そもそも、この事件の時間軸を現在に変えると大量のアンオフィシャル設定が出るぞ……」


なんか知らんが、異様に前途多難な状況に陥った。

それでも様々な設定にアンオフィシャルながらも言い訳して折り合いをつけてみたり……。
ややこしい登場人物や事件の全容を解読しながら纏めてみたり……。

うーむ、ここまでえらいことになるとは思わなかった……。
新規キャラクターでやれば済む話ではあるが、彼らにはすっかり愛着もあるからなぁ……。

そんなこんなで見切り発車ながら、どうにか第二話まで完了。
振り返ると演出を間違えた部分も結構あるので、次回のセッション前に説明せねば。
そもそもプレイヤーもややこしくて覚えてないかもだし、復習の解説もしなきゃいけないし。


記事タイトルは、今回のキャンペーンのグランドオープニングの名前。

「夏への扉を探して」の意。

夏休みに休暇として面影島に向かうため「日常としての夏休みの始まり」を意識して命名。

まあ、結局は日常とかけ離れた夏休みになってしまうんだけど。

ちなみに、ロバート・A・ハインラインの名作SFである「夏への扉」から考えたもの。

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