虚呂路
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というわけで読み直してみた。
直木賞も受賞した芦原すなお氏の作品で、15年前のものだ。
国語の資料集には紹介くらい載っているかもしれないな。
高校入学直前の春休み。
少年、藤原竹良は愛しい恋人をさらった黒衣の怪人を追って海へとたどり着く。
怪人は三日月形の船に乗って逃げていくところだ。
いきなり黒衣の怪人はするすると体を伸ばし、
10メートル程の大きさに伸び上がると左腕を打ち払った。
すると驚いたことに雲一つ無い青空は黒雲に覆われ、突如として雷鳴が轟いた!
デンデケデケデケ〜〜〜!
そこで彼は目が覚める。そう、いきなり夢オチである(笑)。
デンデケデケデケというのは付けっ放しのラジオから流れていた、
ベンチャーズの『パイプライン』という曲であった。
妙な夢と相まってか、その音は彼にひどく強烈な印象を残すこととなり、
ギター購入、バンド結成へと彼を走らせることになる。
というオープニングはちょっと強引な気がしないでもないが、
「八王子のレッドツェッペリン」のエンディングよりはマシだろう。
話のノリはツェッペリンと比べるといくらか軽い感じ。
例えば…ウォーターボーイズが好きな人なら結構楽しめると思う。
ちなみに会話は方言で書かれている。より田舎臭い雰囲気が出ていて良い。
ツェッペリンもキャラはなかなか出来ていたと思うが、
こちらは更に個性的なメンバーだ。
特にお寺の子でありながら、やたらとエロに通じていて、大の読書家でもあり、
何処の大学だろうが楽勝で入れるくらいの学力を持っていて将棋にめっぽう強い
とかいう何かよく分からんけど、何か凄いベース担当。合田富士夫が好きだ。
他には男気溢れる通称「兄ちゃん」を姉に持つギターの名手。
リードギター担当、白井清一。
明石の蛸というあだ名を持っていて、太鼓を叩くことが半ば中毒になっている。
温厚、従順、素直であるが故に強引に引っ張り込まれたドラム担当、岡下巧。
恐るべき工学的スキルを備えた、無口で何考えているのか不明な技術担当、
谷口静夫等が登場する。
さて、結果としてだが、こちらの方が面白かった。適当なこと書いて申し訳ない。
初めてこれを読んだのは確か中学一年の頃だったのだが、
私は高校生になるまで音楽にほとんど興味を持っていなかった。
だから、音楽をテーマにした小説もたいして面白く感じなかったのかもしれない。
……少々、強引だろうか。
それでは、まだ当時は小学生向けの伝記や宮沢賢治ばかり読んでいたから、
こういうものに慣れていなかったという方が妥当だろう。
今となっては活字中毒者だとか本狂いだとか、
名誉なんだか不名誉なんだかよく分からない称号を賜っているし、
昔の本を読み直すのも面白いかもしれないなぁ。
リンクに友人のサイトを置いてみる。ボーイズラブ系統のサイトなので注意。
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・活字中毒者の疑惑
・主にラノベ・ジュブナイル系
・サブカルチャー全般が好き
・王道は避け気味
・古武術歴17年だが激弱
・猫は正義
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