2006/10/02 (Mon) 文化祭

　今日、午前一杯で片付けも終わって文化祭はエンディングを迎えた。
　今回も去年に引き続き実行委員として活躍せざるおえない立場にあったが、
　忙しさは前回とは比べ物にならないレベルだった。

　私は部活の部長も務めていたが故に、準備と本番の４日間あちらこちらを
　駆けずり回って指示を飛ばさなければならなかった。
　だが、私たちのクラスは食品を扱っていたので、
　安全のために相当に細かい指示と監視が必要となる。
　それでも、部活にも行かなければならない。部長なのだから。
　結果、どちらも満足という程に責務を果たすことは出来ず、
　部活顧問と食品担当の教師双方から怒られることとなった。

　その両方から言われた言葉には一つの共通点がある。
　「文化部は文化祭で忙しく、クラスに付きっ切りになれないのは目に見えている。
　なのにどうして実行委員になったのか」というものだ。

　その答えは、
　「出席番号順に委員会表に当てはめるという担任教師の独断」である。
　だが、私にそんな弁明をすることは出来なかった。
　何故なら私が所属している部活はコンピュータ部。
　そして、学校内のＰＣとネットワークを全て管理しているのは私の担任なのだ。
　逆らうことなど出来ないし、下手に彼を貶める発言も出来ない。
　よって私はただ黙って叱責を受け続けることになり、
　ひどく精神的にも肉体的にも疲労困憊のイベントであった。
　基本的にはちょうどいい距離感を保つ、良い担任なのだが。
　面倒くさいからって勝手に判断するのは勘弁してもらいたい（涙）。

　夏休み前から行ってきた長い準備期間中にも、
　数え切れないほどのトラブルがあった。
　その度にメンバーで言い争い、仕事を放り出す奴らも現れた。
　教師たちから説教を受け、納得したこともあったが、
　受け入れられないこともあった。
　それ以前に、私は現実で手広く人付き合いを行うことを好まない。
　社交的とは言いがたい人間だ。クラスを纏めるには役不足なのだ。
　不完全とはいえ、よく最後まで勤めたものだと自分でも驚く。
　自己満足の慰めかもしれないけれど。

　色々と問題もあったが、
　最終的にはクラスも部活もそれなりの成功を収めることが出来、
　そこには終わり良ければ全て良しといった感じの空気があったのは、
　僅かながらも救いとなった。
　自分も珍しく少しだけ饒舌になったと思う。
　普段ほとんど繋がりを持たないクラスメイトともよく話した。
　きっとやり遂げたという達成感と普段と違う雰囲気のせいだったのだろう。

　そうして祭りは終わり、
　今日の片付けの時には、クラスの空気は祭りの前に戻っていた。
　いや、何らかの変化は起こったのかもしれない。
　例えば、クラス内の結束とか。
　私は以前と同じ距離を保っておきたいからあまり望むところではないが、
　自分にとって良いことであれ悪いことであれ、
　あれだけ大きなイベントだったのだから、たぶん何かは変わっただろう。
　そして全体から見ればそれは、悪い結果にはならないはずだ。

　辛く、苦しく、大変で面倒でムカついて、やたら大変だったけれど、
　正直楽しくもあったことは否めない。
　達成感と開放感と興奮と非日常的な空気と、
　この後味こそが祭りを行う側の醍醐味なのだろう。
　今はしばらくまたやりたいとも思わないし、本来の性にも合わないのだが、
　この感触を覚えている限り、
　いつか自分から何かをやりたいと思うときが来るのかもしれないと思った。

　私的に連絡：花藤ぼっち様
　こんな感じにメチャ忙しかったのでまともに相手が出来ませんでしたorz。
　申し訳ない。お好み焼きは食べてくれたでしょうか？