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虚呂路

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                          やたらと自己分析に耽っていた頃。 今にして思えば、あれは『分析』と同時に『構築』でもあり、きっとあれこそが己の酷く短い思春期だったのだと気付いた今日この頃。
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 清水義範氏の短編小説集。えーと、これは11年前に出版されたらしい。
 書評は新刊についてあれこれ言うのが一般的な気がするが、
 ……まぁ問題はあるまい。そもそも新刊ばかり読める経済状況ではないのだ。
 …………論点がずれた気もするけれど、本題に入ろうじゃないか。

 さて、それにしても何だこの奇妙なタイトルは、と思う人もいるだろう。
 少なくとも私は思った。だからこそ手に取ったのかもしれない(笑)。
 TVニュースの金庫破りなどの報道でこの単語を聞いたことはないだろうか?
 『バールのようなもので破って進入したもようです』、
 とキャスターが言ったりしているのを見たことがある筈だ。
 この短編集のタイトルにして、収録されている全12の短編の一つ、
 「バールのようなもの」とはそのキャスターが口走った「バールのようなもの」に、
 ふと疑問を覚えた男の物語だ。
 何ともまぁアホらしい展開の話だが、なかなかにシュールで面白い。
 その他の短編も類を見ない方向性のものばかりで、
 大笑いとはいかなくとも、にやりと口元が緩んでしまうだろう。
 しかし、こんなネタから話を一つ創ってしまうのだから恐れ入る。
 自分とは発想とかが根本的に違いそうだ。
 いや、私はそんなこと考える以前に、
 まずはせめて話を最後まで書き上げるくらいはしないと駄目か…。

 回を重ねるごとに短くなっている気がするけれど、気にしてはいけません。
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←文庫版があるらしいね。

 著者のHP「清水家のお茶の間ページ」
 http://www.asahi-net.or.jp/~JF7Y-SMZ/

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