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虚呂路

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                          やたらと自己分析に耽っていた頃。 今にして思えば、あれは『分析』と同時に『構築』でもあり、きっとあれこそが己の酷く短い思春期だったのだと気付いた今日この頃。
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0be2de2fjpeg という訳で、今まで読んだ本に関して紹介しようと思う。
 特に記念にはならんが、
 第一回目は「八王子のレッドツェッペリン」。


 しかしまぁ、この本は平成8年の一月に発売されたという
 10年以上前の作品だったりする。
 ちょっと調べてみたけれど、何かもう絶版状態のようだ。
 著者は木根尚登氏。TMネットワークの木根氏と言えば、多分分かると思う。

 主人公は高校を卒業したにもかかわらず、
 バンド活動を捨てきれないまま進学も就職もせずにダラダラと
 日常をけだるく過ごしている青年。美木康広。
 要は彼と仲間達がプロミュージシャンを目指していく話というものだが、
 若干テクニカルタームが多い。音楽にまったく関わらない人にとっては
 ちょっと首を捻ることがあるかもしれない。
 そもそもレッドツェッペリンを私は飛行船のツェッペリンだと思っていた。
 が、これは有名なロックバンドの名称だそうだ。他にもバンド名が多く出てくる。

 内容に関していえば、ちょっと最後の方が駆け足過ぎたように思う。
 それまでは淡々とした語り口調の進行で、
 これといって盛り上がりどころがあるわけでもなかったにもかかわらず、
 終わりに色々と盛り込みすぎてしまっている。
 倦怠感と中途半端さっぷりは妙にリアルに感じないでもなかったが、
 ラストはそれは無理がないか、と思わず突っ込みを入れてしまうくらいお粗末。
 まぁ感動的ではあるかもしれないけれど。
 あと、伏線のようなものが結構あったように思えるが、ろくに回収されていない。
 著者本人の体験を下敷きにした可能性を考えると、仕方が無いのかもしれんが。

 さて、少々けなしたが、文章としては割と読みやすいように思える。
 軽く読み流せる感じだ。自分としては同じような音楽小説である、
 直木賞受賞の「青春デンデケデケデケ」よりは親しみやすく感じた。
 ……まぁ、「青春デンデケデケデケ」を読んだのは5年位前だから、
 今では分からないけれど。
 今度読み返してみようと思う。こちらも駆け足だが以上!

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