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虚呂路

虚呂路

                          やたらと自己分析に耽っていた頃。 今にして思えば、あれは『分析』と同時に『構築』でもあり、きっとあれこそが己の酷く短い思春期だったのだと気付いた今日この頃。
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事は今週の初めに遡るのだ。
そう、私はその時、彼女がエスパーにでもなったのかと、本気で戦慄を覚えた。
だって、いきなり母親が「あんたのブログって何処?」と言い出したのだ。
履歴に証拠は無い。ショートカットも削除済み。手がかりは無いはず。
そう思っていた私にとって、その言葉はまったくの不意打ちであった。
嫌な汗が全身から滲み出るのを感じた。芋蔓式に私が今なおPCを使用して
いることが露呈し、ますますもって追い込まれる可能性が脳裏で渦を巻いた。
「何の話?」
余り褒められたものではないが、嘘には慣れている。
顔色、仕草、声色など、一切変えずに欺くことは難しくはない。
とはいったものの、相手が決定的な情報を掴んでいるらしいこの状況で
欺いても、意味は無い。出来るだけ、こちらの情報を与えず、相手が何処まで
知っているかを引き出すことが大切だ。
私はいつもの母との会話に倣って、一度だけ「え?」と聞き返してから、
相手の手の内を知る為に、そう聞いたのだ。

結果として、私は先人の教えを痛感することになった。
「人の口に戸は立てられぬ」である。いくら私が手がかりを抹消しても、
十全ではなかった。人の口という、完全に塞ぐことの出来ない可能性が、
とうとう暴発を起こしてしまったのだ。
けれでも、辛うじてというべきか、母は
「今はPCが使えないし、更新停止中だっていうけどね」と漏らした。
アドレスや名称、HNも把握はしていないらしい。
つまり彼女の言葉から察するに、母はただ単に「ブログをやっていた」という
ことしか知らないようだ。私も話を合わせた。
また彼女はそれほど興味は無いように見える。
もっとも、私の母だ。そう私に思い込ませようとしている可能性もある。
十年以上に渡る騙し合いの駆け引きは、伊達ではないだろう。
相手もまた、私から情報を引き出す為に、罠をかけていたのかもしれない。
現在、ここにアクセスされた形跡は無い。検索すらしていない様に見える。
……私の知る限りでは、母のPC活用能力は相当低い。大丈夫と見てよいか。
まあともかく、心臓に悪いGWである。勘弁してもらいたいものだ。

・翌日セルフ突っ込み
「何の話?」って実際苦し紛れのごまかしに聞こえなくも無いかな。
というかそうとしか聞こえんかもな。
我が家の会話って、普段から「え?」「何?」と聞き返してから、
きちんと話に入るまどろっこしい体勢だから、まあ普段通りではあるんだけど。
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いつの間にやら、カウンタが1000オーバー。
……これ、少なくとも半分以上は自分で回したんだろうな。
けども、まあ顔見知りばかりとはいえ、見てくださっている方がいるのも事実。
ありがとうございます。しかし調子が悪いので、いつもより三割り増しで
つまらない内容になる予定。すまん(何)。

五月病、とでも言うべきなのだろうか。気力が湧かず、以前私を長期に渡って
苦しめた無感動によって、心は凍った水面のように平坦で波も立たない。
頭の中は濃霧注意報いやむしろ既に警報。意思に志向性が無く、拡散して
覚醒度が低い。常にまどろみと共にあるような感覚。
本当に、どうすれば、この状態から逃れられるのだろう。
そう思っているとき、ふと引っかかりを覚えることがあった。

オリンピックの聖火リレーに乗じてチベット問題やら少数部族の抗議デモ。
それに対しての過剰なまでの中国の反応と大仰な対策。連日のニュースと
各論入り乱れの専門家や識者らの意見。
それらを「つまらん。くだらない」と思って意識の外にその話題を放り出した
その時、違和感を感じた。以前の私ならば、その様な主観的価値観の元に
判断を下しても、そこでは終わらなかった筈だ。
何故くだらないと思ったのか分析して、自分なりの考えを構築していただろう。
どの様な話題、事柄も自分の内面に関連付けて分析し、取り込むのが私の
思索のスタイルであったはずだ。
それなのに、自分の血となり肉となり得る材料を選り好みして、自閉の殻に
閉じこもってしまっている様な気がする。
それらの態度と姿勢の変化が、私を積極的に考えることを放棄する
呆け者に仕立て上げてしまったように思う。
今の私には、思索に対する積極性が足りない。
自ら思索に飛び込もうとする姿勢が無いのかもしれない。

何故、私はかつて憑かれていたと言える程の、それらの衝動を失ったのか。
一年ほど前の私は、色々な事から逃げたくて、押しかかって来た圧力に
表立って抵抗できない自分を、せめて自分の意識の中でだけでも、
精神的に肯定したくて、自分を押しつぶし否定するものを否定し返す為に、
否定自体を許さない為に、自分が敵意を抱く者の言葉や理論の端々から
過剰なまでに様々な事を考え、自らを肯定する為の自らの意思と思考と
理論を組み立てたのだろう。
それは恐らく数年遅れの反抗期のようなもので、思春期の様なもので、
殆どの『敵』が私の前から消え去り、考えも大部分が固定化された
今となっては、それ以上考える必要性が薄れたが故に、それ以上の
能動的な変化のための思考を、無意識下で放棄するに至ったのであろう。

つまるところ思索は、私の精神を護る防壁を築く為の手段でしかなかったのだ。
今は壁は既に十二分に組み上げられ、それを破ろうとする者すらいない。
これ以上、考えて防壁を造る必要が無くなったから、考えなくなった。
かつて何かにつけて考え事に発展させていた名残で、ふとしたときに
気にかかったものから考えることはあるが、それは受動的なものにすぎない。
能動性を失った、私はただ然したる揺らぎもない日常を、
同じように揺らぐ事無く流れていくだけの、考えない葦に成り下がったのだ。
……成り下がった、か。つまり私は現在の私を過去の私に比べて劣っている
と見ているわけか。それは少し嫌だな。
他人の価値観とそれに基づく理論で否定されようが、今の私には傷一つとして
付かないが、自分の価値観からの否定は甘んじて受けるしかない。
なるほど、今度の敵は自分なのかもしれない。自分に否定されぬように、
自分の考えを深め、それらから外れぬ意思と言動を保つ。
そういうことか。ふむ、これは良い打開策かもしれない。
何の考えも無く書き出した文章だが、一応答えに行き着いた。
まあ良しとしよう。この答えを有効に運用できるかは、分からないけれどもね。

ドラマ「ロス:タイム:ライフ」が昨夜ゲームセット。良い作品でした。
役者の話と引きこもりの話が特に好きだったかも。

映画「大停電の夜」を久々に見る。地味だがこういう話は好きだ。
登場人物全てにそれぞれの物語があることを強く思う。
こういう話が書けたら良いね。そう思うと共に、最近小説を書こうとしている知人に
触発されて、封印しかけていた物語を再び考え出してみたりする。
こういうことを書いて、こういうことを伝えたいってのは、まとめてみると案外簡単に
自分で分かってしまった。しかし書きたい事は分かるのだが、だからといって
書けるわけではないのが不思議なところ。
まぁ、それ以前に概要をまとめた物をその知人に見せたら「俺にはよく分からない」
と言われてしまったり、文章が難しすぎる。ライトじゃないと言われてしまったから
まだまだこの話と自分の能力について推敲と推考が必要なのかもしれない。
そんなことをぼんやり考えつつも、何となくそのまま「ガン×ソード」をダラダラと
見て一日潰してしまった。このアニメ作品も好きなんだが、何故か同意を得られた
覚えが無いのは何故なのだ。

昨日がソードワールド2.0の発売日だったので、早速リプレイと共に買って、
昨日の内に読んでみた。
色々と要素が追加されていて、その上で初心者にも優しい作りになった印象。
世界観は前のほうが好きかな……。
これから色々と明かされていくのだろうけど、設定の大枠は変わらないし。
属性が六つにしっかり区分されたのもなんだか微妙。
分かりやすいんだけど、世界観を狭める原因の一つになりそう。
前の属性を司る精霊はやたらと色々いて分からん事だらけで、
逆にそれで世界の広さを感じたところもあったんだよな。
先代で言う竜が妖魔やらと十把一絡に蛮族という形に纏められているのも
何だか……。つまるところ世界観を形作るカテゴリが狭くなって、
世界観自体狭くなった感じなのだよな。

他には……何でこんなに成長に必要な経験点が低いんだろう。
シナリオ達成時には能力値まで上がる様になっているし、
今回はお手軽回復が出来るポーションまであったり、PLキャラが随分有利で
パワーアップの幅が広いように思う。遊んでみないとはっきりとは分からんが。
ぬるいと言うべきか、それともGMがちょっと無茶しても簡単には死なないから
安心だぜ、と喜ぶべきなのか。はて?

けど親切だし、堅実な作りという印象は変わらない。
初心者にはとっつきやすいシステムになって、これからもシェアを守れそうかな。
まあ、こんなこと言っている自分も初心者なんだけど(笑)。
やー、思った以上にPCを使える隙が無いですね。困ったものだ。
昨日で、ダンボールが足りずに収め切れなかった物も仕舞いきり、
すっかり部屋が閑散としています。何だか、この部屋も落ち着かなくなったな。
TRPG書籍は隔離しておいたから、唯一こいつだけは続けられるが…………
何と言うか、自分の育てられ方は教育というより調教なんじゃなかろうかと
たまに思います。

TRPGはようやく本格的に始められそうな感じです。
当初二人だったプレイヤーも四人に増えて、GM的負担は増しましたが、
まあこういうのは大人数でわいわいやる方が楽しいだろうから、
頑張るとしましょう。というか、もう大分頑張った。頑張りすぎた。
私は好きなことに関して完璧主義の傾向があるのだが、特に設定作りなんて
その最たるものだ。曰く、設定魔。そして気にする余りに何度も読み返しては
考え直し、やがてはゲシュタルト崩壊の如く読めば読むほど奇妙かつ
矛盾しているように見えてくるようになって修正するも、連鎖的に増えていく
修正箇所に、もはや積み上げた形を維持させることが出来ず、
結局破棄する事になる。ここ二年程ずっと繰り返してきたことなのだ。
もう分かりきっている。

けれども、今回も始める前から設定張り巡らせ過ぎて、死に設定間違いなし
と太鼓判を押したくなるこの状況。果たして無事にキャンペーンシナリオを
達成できるのか。TRPGはGMとPLが協力して話しを創っていくものだから、
当初の思惑から外れるのは目に見えているし、なかなか不安だ。
……まあそこを上手く運べるかは、GMの手腕にかかっているのだろうな。
そっちのほうで頑張ってみよう。これ以上設定を頑張っちゃいけない。
NPCが三十人越えとか、これ以上創っちゃダメだって。
なにやら、表向き大っぴらにネットも使えず、自由に物も買うことも許されない上、
手元にある勉強とは関係ない物をダンボールという名の結界に完全封印する
ことと相成ってしまいました。…………精神的に殺される(汗)。
元から母は心配性すぎる面があると思うのだがなぁ……。
まあ、自分は楽天的過ぎるのかもしれないが。
流石にここまでやられると、精神的に依存するものが根絶してしまう。
おまけに、こちらがログインできないと思い込んでいる母が、メールを始めと
するプライバシー情報の覗き見を始めたようなので、色々と打開する、
もしくは今後の行動を隠匿するための策謀を巡らしています。
……何だろうな、この親子。家庭内で策略巡らす親子関係なんて気味悪いぜ。
少なくとも、このブログには気付かないはず。見つかることはないだろう。

上旬に西尾維新氏の『刀語』を一気に読むと同時、『フェンネル大陸偽王伝』を
読み返して以来、しばらく読書をしていなかったが、
『七人の武器屋』最新刊と共に数冊の本を買った。
状況に動揺しているのか、情緒不安定にでもなったのか、
今一つ集中して読むことが出来ないのが残念。
しかし刀語。面白かった。
戯言シリーズ、零崎一族シリーズ、君と僕の壊れた世界、JDCトリビュート……
西尾維新氏の作品は殆ど読んでいるのだが、実はさほど好きな作風ではない。
いや、正直物凄いとは思う。才能スゲェと思う。個人的嗜好の都合で、
そんな思い入れはないはずだが、戯言シリーズ完結の際には泣いたし。
全身震えたし。あれ読んだ直後に、初めて思うに留まらず小説を書き始めたし。
何と言うか、先ごろ映画化された『空の境界』の作者である奈須きのこ氏の
作品においてもそうなのだが、作品内の様々な「設定」には心惹かれるけれど、
物語や文章の雰囲気そのものは私の趣向に合わないだけなのだ。
刀語においては、それに加えて私が大概辛抱たまらなくなってしまう
めったやたらに滅茶苦茶な刀やら忍者やらが出てくる。
古武術なんぞ実際にやっているせいか、天外に奇天烈な設定を古武術的な
ものに付与されてしまうと、どうにも真面目腐って見てしまい受け入れ難いのだ。
けれども、刀語は面白かった。何故だ。
まあ後者においては、作者自身が地の文で破天荒な設定に突っ込みを
入れている辺りのお陰かもしれん。
流行の漫画である『NARUTO』の様に、真面目に創作的忍術をやられると
眉を顰めて顔を背けてしまいがちだが、作者自ら「そんな馬鹿な」と笑いに
してしまえば、自分も笑って見ることが出来るということなのだろうか。
前者については、他の作品より「濃さ」が薄かったのかもしれない。
なんか物凄い読みやすかったし。単に気分が乗っただけかもしれんが。
ともかく、そんなわけである――ってどんなわけだ。
風呂敷を畳み損なったらしい。むしろ何で広げたんだ、こんな話。


…… …… …… …… …… …… …… ……


上手いこと収束しない話はデブリと共に宇宙を永遠に揺蕩ってもらう事として、
冒頭の都合から、ますますこのブログは更新が無くなるかもしれません(爆)。
八、九割方自分で回していることに疑いの余地はありませんが、
もうしばらくでカウンターも1000を数えそうですし。閉鎖はしませんよ。
ま、頑張ります。少々遊びすぎた感はあったしね。
もうちょい本業に気合も入れなければ。それでは……
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