虚呂路
虚呂路
やたらと自己分析に耽っていた頃。
今にして思えば、あれは『分析』と同時に『構築』でもあり、きっとあれこそが己の酷く短い思春期だったのだと気付いた今日この頃。
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日比野・弥月(弥終の志士・b47722)
数多の不条理に敢然と立ち向かい、己を顧みることなく銀の驟雨を駆け抜けた一人の志士。
能力者としての力量は決して高いものとはいえず中堅の域でしかなかったが、
如何なる過酷な戦場においても不敵な笑顔を絶やすことはなく、
無様に何度打ち倒されようとも、常に先陣に立ち続けた背中は多くの者を勇気付けたという。
異形との戦いの末期、止むを得ない事情によって一度は力を喪失し、後進に希望を託した。
後に世界結界の崩壊と共に再覚醒を果たし、能力者として活動を再開している。
彼の在り様は『銀の雨が降る時代』以降に起きた戦乱の渦中でも変わることはなかったが、
ふと、誰かが気が付いた時には、その姿は人知れぬ内に表舞台から消えていた。
50年後においても、その消息を知る者は存在せず、公的には鬼籍の人とされている。
されど彼と思しき人物は常に世界各地の戦場で目撃されており、実際の生死は判然としない。
――――『あらゆる絶望と不条理に希望を掲げるために』
かつて、その決意を表現するために、その信念を自らに課すための合言葉として、
『ヒーロー』を名乗り続けた一人の青年は、現在も何処かで戦い続けているのかもしれない。
白昼に浮かぶ月輪のように、常にその姿を見ることは出来ないとしても――
「待たせたな!俺の名前は日比野・弥月――通りがかりのヒーローだッ!」
――月はいつだって、変わることなく、遥かな空から世界を見守っているのだから。
宇奈月・憂那(白日の夢・b76142)
長い間、世俗の出来事からも超常的な事象からも目を背けてきた臥篭の中の隠者。
幼くして信じていたもの全てに裏切られ、拒絶され、重篤な離人症性障害に陥り、
心の空白がナイトメアを引き寄せるも、絶望に対する深い諦念は悪夢を意に介することもなく、
幸福な虚像すらも浅はかな夢想と切り捨てて、意図せずナイトメアを支配するに至った。
ナイトメアの役にすら立てなかったことから、更に自身は無価値だという認識を深めてしまい、
絶望を共有することで感化されたナイトメア『那引』だけが彼女を支えていた。
『銀の雨が降る時代』の末期、とある能力者の青年による度重なる根気強い説得と、
彼が消息を絶ったという一報を受けて制御を振り切ってまで為すべき道を示した那引によって、
迷いながらも戦いの渦中に身を投じると共に、彼の行方を捜すことを決意する。
外の世界での試行錯誤と紆余曲折は緩やかながらも少しずつ彼女の意識に変化をもたらし、
遂に彼を救い出した際、その行方を捜し求めていた自分なりの理由を見出したことで、
堰を切ったかのように、失っていたはずの感情をも取り戻していった。
能力者としての気概はさほど強いものではなく、同様に力量も不足がちな面が目立つものの、
自分を那引と青年に引き合わせた運命の糸による出逢いを何よりも慈しんでおり、
『銀の雨が降る時代』以降も、糸が結んだ定めには強い意思を胸に抱いて立ち向かい続けた。
かつて、そうした想いに自身が救われたのと同じように――
「今もたまに思うの、この日々は、那引が見せてる夢なんじゃないかって、だって……」
――今日も眠たげに彼女は瞼を擦る、目の前に広がる幸福な現実を確かめるために。
数多の不条理に敢然と立ち向かい、己を顧みることなく銀の驟雨を駆け抜けた一人の志士。
能力者としての力量は決して高いものとはいえず中堅の域でしかなかったが、
如何なる過酷な戦場においても不敵な笑顔を絶やすことはなく、
無様に何度打ち倒されようとも、常に先陣に立ち続けた背中は多くの者を勇気付けたという。
異形との戦いの末期、止むを得ない事情によって一度は力を喪失し、後進に希望を託した。
後に世界結界の崩壊と共に再覚醒を果たし、能力者として活動を再開している。
彼の在り様は『銀の雨が降る時代』以降に起きた戦乱の渦中でも変わることはなかったが、
ふと、誰かが気が付いた時には、その姿は人知れぬ内に表舞台から消えていた。
50年後においても、その消息を知る者は存在せず、公的には鬼籍の人とされている。
されど彼と思しき人物は常に世界各地の戦場で目撃されており、実際の生死は判然としない。
――――『あらゆる絶望と不条理に希望を掲げるために』
かつて、その決意を表現するために、その信念を自らに課すための合言葉として、
『ヒーロー』を名乗り続けた一人の青年は、現在も何処かで戦い続けているのかもしれない。
白昼に浮かぶ月輪のように、常にその姿を見ることは出来ないとしても――
「待たせたな!俺の名前は日比野・弥月――通りがかりのヒーローだッ!」
――月はいつだって、変わることなく、遥かな空から世界を見守っているのだから。
宇奈月・憂那(白日の夢・b76142)
長い間、世俗の出来事からも超常的な事象からも目を背けてきた臥篭の中の隠者。
幼くして信じていたもの全てに裏切られ、拒絶され、重篤な離人症性障害に陥り、
心の空白がナイトメアを引き寄せるも、絶望に対する深い諦念は悪夢を意に介することもなく、
幸福な虚像すらも浅はかな夢想と切り捨てて、意図せずナイトメアを支配するに至った。
ナイトメアの役にすら立てなかったことから、更に自身は無価値だという認識を深めてしまい、
絶望を共有することで感化されたナイトメア『那引』だけが彼女を支えていた。
『銀の雨が降る時代』の末期、とある能力者の青年による度重なる根気強い説得と、
彼が消息を絶ったという一報を受けて制御を振り切ってまで為すべき道を示した那引によって、
迷いながらも戦いの渦中に身を投じると共に、彼の行方を捜すことを決意する。
外の世界での試行錯誤と紆余曲折は緩やかながらも少しずつ彼女の意識に変化をもたらし、
遂に彼を救い出した際、その行方を捜し求めていた自分なりの理由を見出したことで、
堰を切ったかのように、失っていたはずの感情をも取り戻していった。
能力者としての気概はさほど強いものではなく、同様に力量も不足がちな面が目立つものの、
自分を那引と青年に引き合わせた運命の糸による出逢いを何よりも慈しんでおり、
『銀の雨が降る時代』以降も、糸が結んだ定めには強い意思を胸に抱いて立ち向かい続けた。
かつて、そうした想いに自身が救われたのと同じように――
「今もたまに思うの、この日々は、那引が見せてる夢なんじゃないかって、だって……」
――今日も眠たげに彼女は瞼を擦る、目の前に広がる幸福な現実を確かめるために。
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メール:
greed0106★yahoo.co.jp
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