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虚呂路

虚呂路

                          やたらと自己分析に耽っていた頃。 今にして思えば、あれは『分析』と同時に『構築』でもあり、きっとあれこそが己の酷く短い思春期だったのだと気付いた今日この頃。
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いまも目を閉じると聞こえてくる、数多の死を満たした生命の賛歌が。

終わったんだな……生命の存亡を賭けた異形――宇宙の死の意思との戦いが……!

高らかなる生命の賛歌が、遍く宇宙に新たな可能性を満たしたんだ!!

「生命は存在そのものが可能性――新たな運命を導く力を持っている、なの」

「俺達の、生命の可能性が、運命の糸を通じて死の宇宙の運命を覆したってことだ!」


(三人で顔を見合わせて…………『せーのっ』)


『やったぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!』


みんな本当に凄かった! 君たちが抱く可能性、それが世界すらも塗り替えたんだ!!

「あったりまえだ!! 俺たちの可能性はひとつじゃないんだからな!!」

「生命の意思、無数の可能性、一繋がりになったそれが、私たちの世界、なの」

「死の可能性しか持たない宇宙に、無限の可能性が負ける道理はないってことだ!!」

本当に良かった……良かったよ……ありがとう、みんな……。


(閑話休題)


そういえば、憂那はディアボロスランサーを見送ったんだな?

「うん、次の宇宙に興味はあるけど、今回はパスしておきたいかも、なの」

「行っちまうんじゃないかと思ってたから嬉しいけど、ちょっと意外な選択だったかもな」

「私は世界が嫌いで、だけど夢の世界も受け入れられなくて、何処にも居場所がなかったの」

「でも、私の世界じゃなくて、私たちの世界だったら……」

「そう思えるようになったから、まだこの世界でちゃんと生きてないって気付けたから……」

「この世界で、もうしばらくは生きてみたいかもって……それだけ、なの」

なるほど、運命の糸が、世界だけじゃなくて憂那も変えたのかもしれないね。

「色々な可能性に触れることで、憂那にも新しい可能性が生まれたってことだな!」

「この世界で、私は生きてるって、生きて良いって、思えるようになったら……」

「いつか、次の宇宙にも行けるといいかも、なの」


(閑話休題)


「ところで、私が帰ってきたときに背後さんが迎えてくれなかった件について、なの」

あー……いやー……そのー……実はお腹を壊しちゃっててね?

「嘘吐いたら駄目だろ、例のサントラ買うためにコンビニ行ってたんじゃねーか」

ギャー!! 正義の味方に暴露された……!? 背後すらも断罪する気か!?

「悪いもんは悪い! ていうか俺の背後なら素直に謝るくらいの誠意は持ってくれよ……」

「待ってるって……言ったのに…………」

ちょ、憂那さん!? ジト目は怖いからやめて! 私が悪かったから!!


(ひらひらと落ちるプリペイドシート)


「あれ……? サントラって¥1500だよな? それにしては随分と額面が高くないか?」

え? ああ、うん、今更だけど憂那にBUのひとつでも作ろうかと思ってね。

『……………………!?』

終盤の戦争も頑張ってくれたし、記念に残しておきたいかなー、なんてさ。

「おお、本当か!! 良かったじゃねーか憂那!……って、おい……?」



「うっ……ひっぐ……うぅ……ふぇぇん……」



『え、ちょ、なんで、なんで泣いてるんですかぁぁぁぁぁ――――ッ!?』

「泣いてない……ひっぐ……泣いてない……なの……」



(以下、冷や汗を流しながらのひそひそ話)

「お、おい……どうすんだよ背後……ていうか泣くほど嬉しかったのか?」

元を辿ると酷い経緯で作成しちゃった子だからね……

「えーと、俺が代理で団長やってた結社のためだったんだっけ……?」

うん、君が卒業する頃になっても本来の団長さんが後継者を連れてこなくてさ……。

「で、代理の代理として用意したのが……」

そういうこと……そもそもキャラ付けすらされる予定がなかったくらいだからね……。

「なるほどな、俺が同じ立場でも泣くな、そりゃ……」


(ひそひそ終了)


「と、とにかく良かったじゃねーか!!完成するのが楽しみだな、背後!!」

ああ、まだリクが通るかも分からないけど、必ず作るからな!!

「うん……ぐすっ……楽しみにしてる……なの……」


(閑話休題)


「ていうか、背後、俺にはなんか作ってくれないのか?」

弥月君は引退済みだしねぇ……引退記念で何か作ろうかと思ってたけど。

「辺境画商で弥月おにいさんのイラストが作成される予定、なの」

そう、それを引退記念の代わりにする予定だったんだけど、まだかかりそうなんだよねぇ。

「下手すると銀雨が完全終了するほうが早いんじゃないか……?」

「それどころか立ち消えの可能性すら十分にあるかもしれない状況、なの」

それは流石にちょっと悲しいからね、ピンナップの作成を打ち合わせてるトコだ。

「おお! 打ち合わせってことは誰かと一緒のイラストなのか!?」

うん、その通り! 頑張ってリクエストするから、ふたりとも期待して待っててくれ!

「なんだか逆に不安になってきたかも、なの」

「こういうときの背後って微妙に信用できないんだよなぁ……」

ちょ、ふたりとも酷い反応だなぁ……でも、私だって最後くらいは花道を飾ってやりたいのさ。

こう見えても、私は君たちの生みの親なんだからね?
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