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虚呂路

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                          やたらと自己分析に耽っていた頃。 今にして思えば、あれは『分析』と同時に『構築』でもあり、きっとあれこそが己の酷く短い思春期だったのだと気付いた今日この頃。
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右目がすこぶる不調という件について触れたが、そこから話を広げてみよう。

右目の調子が悪くなると、私は別の意味で不安になることがある。
冗談にしか聞こえないと思うが「幽霊が見えるようになる」んじゃないかと思うのだ。

何故なら、私の母は「見える人」で、幼少から心霊体験を聞かされてきたせいである。
母は日常的にその類が見えているそうで、語り口には無駄に説得力がある。
そのせいで、私は滅法ホラージャンルに弱くなってしまった。

一方、私は幸いにもこれまで心霊現象の類を目にした経験はない。
目にしたことはないが、どうも幼少から耳鳴りや空耳を覚えることが異常に多い。

人身事故から復旧したばかりの路線に乗った際の経験は、本気で怖かった。
電車が走行する規則的なガタンゴトンという音に混じって、別の音が聞こえてきたのだ。
私は窓を背にして座っていたのだが、それは窓ガラスを叩く音に思えた。
まるで、私の背後の窓ガラスを、誰かが手の平で外側から叩いているような音である。
ガタンゴトンに混じって、バンバン、バンバン、と聞こえてくるのである。
気のせいと思えばそれまでだが、私は鳥肌が立つほど怖かったので振り向けなかった。
正面の窓ガラスが鏡となって背後を映すことも恐れ、ずっと目を閉じていた。

ひょっとすると、私は「聞こえる人」なのかもしれない。
それが母から受け継いだ性質ならば、見える日が訪れないとも限らないように思う。
願わくば、そんな不幸な異能が目覚めることのありませんように……。

季節外れの心霊話だが、生憎とフィクションではないのであしからず。

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